96年の孤独

個性という言葉が重視されていたのは今から20年くらい前のことでしょうか。先生はみんな個性が大切だと言っていました。そんな時代も過ぎて、今ボクは大阪で暮らしています。


20年前、ボクは宮城県に住んでいました。四方山に囲まれた農村。必要な物も少なかったけれど、不要なものも少ない。とてもスマートな町でした。車で暫く走れば、市街に出られたので必要な物はそこで買うことができました。小さな町で、無軌道な個性を身につけさせられたボクは、今、大阪で暮らしています。


さて、そんなボクを育ててくれた町に帰ることがありました。先週から今週にかけてのことです。実際、家族以外は何も変わっていませんでしたね。(そういえばコンビニも潰れていたか。)相変わらず、6月の紫陽花はとても綺麗だったさ。


いつか、ここに帰って来なければいけないと考えているのか。それとも、帰って来たいのだろうか。もしかして、帰りたくないのか。


今回の帰省は、それを問ういいきっかけになったと思いました。暫くは、問い続けながら一生懸命日々を過ごしていきたいと思います。


合掌