しっぽがかわった形の猫のはなし


この本を読む切欠になったとどのつまり、事の発端は、僕が勤めている会社の図書館から始まるの。
「図書館の危機!」と呼ぶべきものかはわかりませんが、私たちが日ごろ業務上で感じる危険より、だいぶ
ほのぼのとした、クライシスが身の上に降りかかってきたのです。


僕がミステリー小説を読まねば、図書館はなくなる。


なんて程でもないのですが、とにかく僕がミステリー小説を読まないと、
図書館が少し危険な状態に陥るといった、難解かつ消極的なクライシス。
そんな状況に陥った僕が選んだミステリーは、



ミステリーか?
と言われれば、そうかもねとしか言えませんが、
人間観察力。これに尽きますね。


全編コメディタッチで描かれているにもかかわらず、
胸に来るのは何故でしょうか。
それは、登場人物の持っている人間観察力。
見透かされたような気がしました。


これで、図書館も救われると思います。