こんな事考えている場合じゃないということは自分でも分かってる

neji-maki2008-02-24



「捕まるのはカズ! 三浦、カズ!」


http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20080224-326307.html
ロス疑惑三浦和義容疑者サイパンで逮捕



長いこと国際関係の条約や法律に関する仕事を続けていると、この逮捕がいかに驚くべきかということが分かります。


三浦被告は1981年に米国のロスアンゼルスにて妻の一美さんを殺害したとされ、帰国後警視庁に逮捕、そのまま2003年の最高裁判決で無罪を言い渡され、現在に至るという経歴を持っています。日本で一度無罪判決を受けているんですよね。


刑事事件には「一時不再理の原則」というものが存在し、一度無罪が確定した事件については、その事件を再度審理することはありません。つまり、この時点で三浦被告が有罪とされる可能性というのは日本国内ではほぼ0ということになります。


「今回逮捕があったのは米国領だしアメリカにの殺人罪には時効もない筈だから、問題ないのでは?何より、日本の法律で無罪でもアメリカの法律で無罪とは限らないでしょ?」


そう思われる方もいらっしゃると思いますが、国際関係の常識で考えて、今回のケースで米国側に逮捕されるのは非常に稀有なことなのです。


何故なら、一つの犯罪行為においてある国で行われた裁判を尊重するのが国際的な流れであり、その判決を反故にして逮捕を行うのは、その国の公的機関を否定しているという事に他ならないからです。他国のどんなに小さい地方自治体の作った証明や判断であっても、日本と国交を結んでいる以上、胡散臭かろうとそれらを否定することは出来ません。(この原則を使って悪事を働く輩が大量にいるのも事実ですが)否定をするということは国際問題も辞さないということで、一介の公務員にこのような事が出来るはずがありません。


この事件は発生から20年以上すぎているというのもポイントです。
ロサンゼルス市警の一つの殺人事件に掛ける時間を考えてみても、並々ならぬものを感じるのは僕だけでしょうか?




【外れるのはカズ、三浦カズ】(はずれるのはかず、みうらかず)

'98年のフランス・ワールドカップサッカー大会前、日本代表チームの岡田監督(当時)が、
キャンプのメンバーから大会登録選手を発表する際に人気選手のFW・三浦知良
メンバーから外したと宣言したセリフ。